カム・バック! 薄花葉っぱ
12月21日、カフェ・ザンパノで薄花葉っぱのライブがありました。さよちゃんが抜けてからの新しい再出発。不安と期待で観に行きました。
「楽なホーエ」で始まったライブ。結果は、いい意味で裏切られました。ピアノのさよちゃんが抜けた分、和声の進行はギターのウエッコが、きっちりと提示。また旋律楽器の部分もギターが担当する場面も。あずみ嬢のベースと、陽子ちゃんのヴォーカルでアコースティック・ストリングの心地よいトリオとして生まれ変わりました。
たんに編成が変わっただけではありません。陽子ちゃんのヴォーカルは以前にもまして音程が安定し、黒人ヴォーカルからの影響のような節回しも聴き取れましたし、また弱音でソット・ヴォーチェのまま声をコントロールして、表現力を高めるシーンは以前には見られなかったものです。確実に陽子ちゃんは進化しています。
たいばんは島崎智子さん。とにかく元気で明るい。(歌詞はちょっとヘビーなものもあったけど) ジャズ風のピアノだけれど、完全に古典的な調性に基づいた和音進行なので、安心して聴いていられます。まるで大阪の食いだおれ人形がしゃべって、歌っているみたい。そんなキャラクターからして、ハ長調の曲が似合っていたけど、変ロ長調や変イ長調などフラット系で黒鍵を使う曲でメリハリをつけていました。ウエッコがほれ込んで、今回の共演になったということですが、ほんとうに楽しい一夜でした。
ザンパノのマスター、ニーヤンに感謝。